【開講のきっかけ】

私が、ペン字教室をはじめたきっかけは、マラソンに関係しています。

かつて、私は100キロマラソンの完走を目指しており、その際、ある女性が快くコーチを引き受けてくださいました。その方は、現在ではフルマラソンを230回以上完走しておられ、常に前向きで聡明な方です。練習は、和やかで楽しいものでした。

約2年、毎週のように練習に付き添ってくださったお陰で無事100キロ完走!!(2007年1月に宮古島100キロ、5月ユリカモメ70キロ、6月しまなみ海道100キロを完走出来ました)

その方は私にとって永遠の師匠で、メンターともいえる存在です。常に寄り添ってくださって、完走したいという願いをかなえてくださいました。本当に感謝しています。

その時、自分が「完走」という自己実現ができたことで、いつかは私も何らかの形でお返ししたいと思いました。

数年後、今度は神戸マラソンに出場しました。走っている間、暑い中、沿道で応援してくださるみなさんに、どれほど励ましていただいたことか…。全く知らない方々なのに、心から声援を送ってくださり、疲れている私を見て、私設エイドや沿道の方が、声援と共に飴やチョコレートを手渡してくださるのですね。

この時、無償の愛というか、我が事のように力になってくださったのが嬉しく、あらためて何か自分が出来ることがあれば、お返ししたいと心から思ったのでした。

当時は、具体的にそれが何であるかは決まっていませんでしたが、ペン字で準師範をいただいた頃より、周囲から「教えてみたら」と言われるようになり、これが、私がさせていただけることなのかもしれないと思い、お返しに「字がうまくなりたい人」のお力になろうと決心しました。思えば、これが、ペン字教室を始めたきっかけになります。

2015年の秋、父の介護中、初めて《サムズアップの山上さん》主催の朝活に参加させていただきました。この頃は、昼夜逆転生活等で心が倒れそうでしたが、朝活のおかげで、かなり気持ちはラクになりました。

年末の朝活で参加者が今年一年の出来事を発表する機会があり、私はペン字の準師範に合格したことを報告しました。「それなら朝活でナビゲーターをやってみぃひん!?」とお声をかけて頂いたことがきっかけで講師デビューとなりました。2016年2月のことです。最初、引き受けるか迷っている私に「根拠のない自信でいいから」と励ましていただいたことにより、はじめの第一歩を踏み出すことができました。この時は、直前までドキドキで、台本を作ったあとも、知人に協力をお願いし、何度もリハーサルをして本番に臨みました。

今度は、同じ年の夏、中央会館の奥さんに「教室してみぃひん?」と背中を押して頂き、単発で募集しました。が、ぶっちゃけ集客はゼロでした。

その後、2016年12月からは、本格的に月三回、中央会館で開始しましたが、半年間、生徒さんは、ゼロでした。

実際、自分がやってみて、「集客」って本当に大変なことだと痛感しました。

ある日、入院中の父に病室で「今日、ペン字教室の日やろ?」と言われました。ちゃんと開講日を覚えてくれていることにうれしさでいっぱいでした。でも、その時の実態は、生徒さんはゼロでしたので「あぁ、もっと頑張らなあかんな…」と思ったら、父の見えない所で涙が出てしまいました。

ちなみに、ゼロ人の時もずっと会場には行って、時間中、一人ホワイトボードで字を書く練習をしていました。

生徒さんがゼロ人の時、藤川先生やお仲間の方に相談にのってもらい、心あるアドバイスを頂き、気持ちを奮い立たせることができました。

また、佐藤さんという仏具屋さんの娘さんと月2回、1年間、写経とペン字のコラボイベントをさせていただき、佐藤さんのやさしさに触れることができました。この頃から少しずつ生徒さんも増えて来て、現在に至ります。知人がご子息・ご息女を連れてきてくださったこともありました。

本当にいろんな方に助けていただいていたのだと感謝しています。

そして、ゼロ人でもやめずに続けられたのは、「恩返し」という気持ちが原点にあったからだと思います。

私の両親も起業家で、私ら子供たちにご飯を食べさせてくれたことを思うと、自分の力のなさと比べて「すごいな」と尊敬出来たり、「集客の厳しさ」がわかったり、今まで気が付けてないことに気づけました。

今は、生徒さんも増えて、生徒さんの姿を見て、別の生徒さんが刺激を受けてくださるという良い循環になっています。

コロナで教室がお休みの時も、継続して競書を提出してくださる熱心な生徒さんが何人もいらっしゃって、生徒さんから「頼もしさ」を感じ取りました。

毎月お預かりさせて頂く競書は、生徒様の一か月の努力の集大成です。
自分の命と同じ位の気持ちで、大切に取り扱わせていただいております。

それから、あとでわかったことですが、昔、祖父が銀行員をしながら、川柳の活動をし、「川柳蛸壺」さんの初代会長も務めさせていただいておりました。

「川柳蛸壺」さんは、私よりも、ずっと前から、ウィズあかしさんで例会をしておられて、偶然にも、私も同じ会場の同じ時間帯にペン字教室を開講させていただけることに、祖父の加護を感じています。

「蛸壺」さんは、もうすぐ70周年を迎えられるそうです。おめでとうございます。

微力ですが、私も字を書くことを楽しんでもらえる一助になれたらという気持ちで取り組んでいます。

こんなふうに流れのまま、始まったペン字教室ですが、これからも力の続く限り、「本気で字を習いたい人」を全力で応援していきたいと思います。

【保有資格】
・日本ペン習字研究会 師範
・日商簿記2級
・MOSマスター
(ワード上級、エクセル上級、アクセス、パワーポイント合格)
・煎茶道師範取得